ここでは「エクセルOR関数の使用方法」について解説します。
エクセルOR関数は「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」ために使用します。
エクセルOR関数の具体例・応用例を解説していきますので、是非最後までご覧ください。
エクセルOR(オア)関数の概要
エクセルOR関数を簡潔に説明すると「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」関数となります。
ちなみに「or」を翻訳すると「又は」などの意味になります。
エクセルOR関数の一般式
【計算式】=OR (論理式1, [論理式2], …)
【解説文】いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す
エクセルOR関数の引数
【論理式】複数の論理式のいずれかが該当する場合に「TRUE」、すべて該当しなければ「FALSE」が返されます。
エクセルOR(オア)関数の具体例
それでは、OR関数の使用方法を具体例を用いて解説します。
エクセルOR関数の具体例における背景
ある応募者のデータがあります。審査の結果、経験・理解度・総合評価のいずれかがAの応募者を選抜することになりました。OR関数を用いて、選抜者を間違えなく選出してみます。
エクセルOR関数の具体例の解説
ある応募者の情報を一覧にしました(下図参照)。
OR関数を用い、選抜者に「TRUE」、落選者に「FALSE」を審査結果欄に表示させます。
選抜者は、前述したように「経験・理解度・総合評価のいずれかがAの応募者」です。
セルA2に「=OR(G2=”A”,H2=”A”,K2=”A”)」と入力(下図参照)します。
文字列を入力する場合は、”(ダブルクォーテーション)で括ります。
ENTERで確定させ、結果を表示(下図参照)させます。
次のような操作で、セルA2を列全体にコピーしましょう(他の方法でも構いませんが慣れるとこの方が早い)。
セルA2選択 ⇒ 右クリック ⇒ コピー ⇒ Shiftを押しながらセルA26をクリック ⇒ 右クリック ⇒ 数式のみ貼り付け
コピーを実行すると、下図のような表示となります。
ここでは、結果が「TRUE」の場合に、条件付き書式を適用しています。
これで、セルA2~A26に審査結果を表示させることができました。
エクセルOR(オア)関数の応用例
審査結果の表示を「TRUE」「FALSE」から別の文字に変える場合について解説します。
実際には、IF関数を併用して「TRUE」を「選抜」、「FALSE」を「落選」に変えてみます。
エクセルOR関数の応用例における背景
前述の具体例と同様、下記の背景を使用します。
ある応募者のデータがあります。審査の結果、経験・理解度・総合評価のいずれかがAの応募者を選抜することになりました。OR関数を用いて、選抜者を間違えなく選出してみます。
エクセルOR関数の応用例の解説
具体的には、セルA2に「=IF(OR(G2=”A”,H2=”A”,K2=”A”)=TRUE,”選抜”,”落選”)」と入力(下図参照)します。
ENTERで確定させ、結果を表示(下図参照)させます。
次のような操作で、セルA2を列全体にコピーしましょう。
セルA2選択 ⇒ 右クリック ⇒ コピー ⇒ Shiftを押しながらセルA26をクリック ⇒ 右クリック ⇒ 数式のみ貼り付け
コピーを実行すると、下図のような表示となります。
ここでは、結果が「選抜」の場合に、条件付き書式を適用しています。
これで、セルA2~A26に審査結果を表示させることができました。
【まとめ】エクセルOR(オア)関数の使用方法について
ここでは「エクセルOR関数の使用方法」について解説しました。
「いずれかの引数(論理式)が該当するときにTRUEを返す」方法をマスターすることで、日常業務の作業時間を短縮することができますので、是非ご活用ください。
他のエクセル関数についても、順次アップしますので、定期的に購読いただけるとうれしいです。
ご質問などありましたら、遠慮なくコメントください。
回答に時間を要する場合もありますが、よろしくお願いします。
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