こんにちは~!
今回は、EXACT関数について説明していきます。
データの整合性をチェックするのに役立ちますので、理解してもらえると嬉しいです。
他の関数については、こちらから探してくださいね。
EXACT関数の概要
EXACT関数は、文字列を比較する文字列関数です。
以下にEXACT関数の概要について記載しますので、お読みください。
EXACT関数の読み方と意味
【読み】
イグザクト
【意味】
辞書には「ちょうど」「正確」「寸分たがわず」等とあります。このことから、比較するものが同一か調べる関数と考えることができます。
EXACT関数の一般式
=EXACT(文字列1, 文字列2)
EXACT関数の説明
2つの文字列が等しいかを判定します。
等しい場合は「TRUE」、異なる場合は「FALSE」を返します。
文字列を比較する関数なので、数値も文字列として扱います(数値に見える文字列も数値も同じ文字列と認識)。また、文字列なので「0」と「空欄」は別のものと認識します。
EXACT関数を使用した事例
【設定】
Aという人が「data_1」シートに、Bという人が「data_2」シートに、それぞれ同じデータを入力します(ダブルエントリー)。
「data_C」シートでは、「data_1」と「data_2」の整合性をEXACT関数を用いてチェックします。
整合性のとれた入力データは、シングルエントリーよりも信頼性が高くなります。
【入力範囲】
「data_1」と「data_2」の灰色背景のセル
【チェック欄】
「data_C」の灰色背景のセル
EXACT関数の使用例
【数式の入力】
「data_C」のB2セル:=IF(EXACT(data_1!B2,data_2!B2)=TRUE,”OK”,”NG”)
入力した数式をチェック欄全体にコピー
【数式の意味】
整合性のとれているデータには「OK」、不一致のデータには「NG」がチェック欄に表示されます。
【注意する点】
数値に見える文字列と数値は、数字が同じなら同じものと認識されます。
数値と文字列の違いがあるときに「不一致」とする場合は注意が必要です。
「data_1」と「data_2」は同じ形式なので、セルの書式が変わることは考えにくいですが、入力者がパソコンに疎い場合、このようなこともないとは言えません。
後述のIF関数との併用を用いた場合、これは回避できます。
【画像の表示】
「NG」は赤太字で表示されます(条件付き書式)。なお、赤太字で表示されるのは、「data_2」と「data_C」のみです。「data_1」に書式を設定していないのは、最初に入力するのが「data_1」と考えると、全ての入力データが赤太字になり、書式を設定する意味がないからです。「data_2」を入力する人は、入力中に不一致箇所が分かるので、すぐに修正できる利点があります。不一致が見つけやすくなりますので、条件付き書式についても覚えておくと便利です。
EXACT関数を使用せず、IF関数のみを使用した例
【数式の入力】
「data_C」のB2セル:=IF(data_1!B2=data_2!B2,”OK”,”NG”)
入力した数式をチェック欄全体にコピー
【数式の意味】
整合性のとれているデータには「OK」、不一致のデータには「NG」がチェック欄に表示されます。
【注意する点】
「0」と「空欄」は同じものと認識されます。
「空欄」があるときは、多くの場合「入力忘れ」が考えられますので、注意が必要です。
後述のEXACT関数との併用を用いた場合、これは回避できます。
【画像の表示】
「NG」は赤太字で表示されます(条件付き書式)。なお、赤太字で表示されるのは、「data_2」と「data_C」のみです。「data_1」に書式を設定していないのは、最初に入力するのが「data_1」と考えると、全ての入力データが赤太字になり、書式を設定する意味がないからです。「data_2」を入力する人は、入力中に不一致箇所が分かるので、すぐに修正できる利点があります。不一致が見つけやすくなりますので、条件付き書式についても覚えておくと便利です。
EXACT関数とIF関数を併用した例
【数式の入力】
「data_C」のB2セル:=IF(EXACT(data_1!B2,data_2!B2)=TRUE,IF(data_1!B2=data_2!B2,”OK”,”NG”),”NG”)
入力した数式をチェック欄全体にコピー
【数式の意味】
整合性のとれているデータには「OK」、不一致のデータには「NG」がチェック欄に表示されます。
【注意する点】
数値に見える文字列と数値は「不一致」と認識されます。
「0」と「空欄」は「不一致」と認識されます。
【画像の表示】
「NG」は赤太字で表示されます(条件付き書式)。なお、赤太字で表示されるのは、「data_2」と「data_C」のみです。「data_1」に書式を設定していないのは、最初に入力するのが「data_1」と考えると、全ての入力データが赤太字になり、書式を設定する意味がないからです。「data_2」を入力する人は、入力中に不一致箇所が分かるので、すぐに修正できる利点があります。不一致が見つけやすくなりますので、条件付き書式についても覚えておくと便利です。
EXACT関数を使用したエクセル文書のダウンロード
EXACT関数を使用したエクセル文書は下記のページでダウンロードできます。
内容は前述の併用例となっています。
ZIP形式ですので、解凍してご使用ください。
活用していただけると幸いに思います。
EXACT関数の使用法 まとめ
今回は、EXACT関数についての記事を紹介しました。
基本的に、以下の数式を使いまわせば、ダブルエントリーの整合性チェックは十分と思います。
=IF(EXACT(data_1!B2,data_2!B2)=TRUE,IF(data_1!B2=data_2!B2,”OK”,”NG”),”NG”
但し、間違った使用をしないよう、数式の意味だけは理解し、参照セルを間違えないようにしてくださいね。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回の記事も楽しみにお待ちください。
業務依頼 | 無料講座 | お問い合わせ |
---|
コメント